写真集

[雲隠れ温泉行き] 村上仁一写真集
Visual Arts Photo Award 2007 大賞受賞作

ふと立ち寄った温泉場。えぐったよう岩肌のいたるところからまるで爆弾でも落ちたかのように噴き上がる白い噴煙。鄙びた温泉地特有の享楽と死とが共存する非現実的な世界。

●審査書評
なんと村上仁一はこともあろうに温泉場にカメラを持ち込んで自らの精気を取り戻したばかりか己の写真の鉱脈までしたたかに見つけてしまった。つまり逃亡者が居直って確信犯となったわけである。ぼくはこういう写真と写真家を40年間待ちつづけていた。村上仁一とぼくとはいかがわしき共犯者なのである。
森山大道(写真家)

村上さんは面白い水脈を発見した。すごみのある温泉場のスナップ時代を超越した「日本」の空気感を感じる。
飯沢耕太郎(写真評論家)

列島の背骨奥深い山あいの襞にひとり分け入ってゆく。逃げるように街灯りに背を向け人里を遠く離れてもなお人間がいる。そこには日本人がいる。好きで好きでたまらないニッポンがここに滲んでいる。
瀬戸正人(写真家)

◆判型:A4変 ◆総頁:112頁 ◆並製
◆定価:2,100円(本体2,000円+消費税)
ISBN978-4-86152-130-0 C0072 青幻舎

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