写真集

[東大全共闘1968-1969] 渡辺眸写真集

唯一バリケード内の撮影を許された女性写真家によるフォト・ドキュメント。 長年の沈黙を破って、東大全共闘・元代表の山本義隆氏が特別寄稿!

1968年秋、登録医制反対に端を発する東大の全共闘運動は、徐々に支持を広げ、全学ストライキに突入していた。 著者は山本氏の夫人と友人関係だった縁で闘争に興味を持ち、闘士たちの素顔を追おうとバリケード内へ日参した。

闘いのさなかで見た“解放区”は、意外なほど落ち着いた空間だった。 屈託ない表情で談笑する男女、議論の最中に居眠りをする者、ひとり苦悩の表情を浮かべる者、食事の支度をする者たち。 一方で、壁の落書きやタテ看板、チラシ、メモには、自らを鼓舞する勇ましいスローガンやセリフも――。

機動隊と激しい攻防戦を展開して日本中を震撼させた東大全共闘。 彼らが目指したもの、心の拠りどころを解明する上で、本書の写真群は大きな手がかりとなるであろう。

闘争以後、完全な沈黙を守っていた山本氏は、本書が貴重なアーカイブになると評価し、30枚の論文を寄稿。 闘争の過程を現在の視点から分かりやすく説明してくれた。

臨場感あふれる写真は今なお闘争の熱気をはらみ、瞠目させる。 山本論文の内容と共にマスコミの注目を集めることは間違いない。

◆寄稿・山本義隆
◆モノクローム・フォト(ダブルトーン)
◆定価2415円(税込)
◆お問い合わせ/新潮社 ?03-3266-5356(直通) 編集担当・瀧

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